猟期2日目に3頭捕獲できたものの、それきりです。
全体としては捕獲頭数もかなり増えてきて、イノシシが慎重になっているようで。
とあるハンターは、「イノシシが箱罠の中に入っても、地面に伏せて罠の中心部まで行かずに、静かに米ぬかをペロペロしている姿を監視カメラで見た」と言っていました。
ボクたち有害鳥獣対策室のメンバーが箱罠の見回りに行っても、ギリギリのところまで来ている様子が分かります。実に賢い。命がけなのだから当たり前なのかもしれませんが。
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箱罠の中心部。写真の中央上から左下に白い線が見えますが、この線に触ったり切ったりしないと罠が作動しないのです。この白い線がイノシシから見えているようで、白い線に触れないように餌の米ぬかだけ食べられてしまいます。

さて、ボクの名前で設置してある罠がいくつかあり、真壁・大和・岩瀬の各地区を見回るのはけっこう時間がかかります。罠によっては名札の空白部分に「農林課」とマジックで書いてます。“市役所農林課の罠と思ってたら知らない女性の名前が書かれてる。なぜ?”・・・近所の人から見たらそうなりますよね?「田中瑞穂」だけだと。ええ、無名の新人ハンターの名前ですが、農林課の罠で間違いないです(/_・)/

それから、下の中国新聞の記事は、くくり罠を見回ってる最中に熊に襲われたハンターの事件です。
ボクは箱罠だけですから、山奥ではなくて、わりと民家に近いところにしか行きません。それでも、この頃は熊の出没がよくニュースに出ますから、用心しなくてはいけませんね。
引き続き、ケガをしないようがんばります!

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=700790&comment_sub_id=0&category_id=112
クマの襲撃、リュックに救われた 被害の男性説明「大けがにならず」 浜田
中国新聞 2020/11/18
島根県浜田市井野町の山中で市内の猟師男性(65)がツキノワグマに襲われた被害を受け、市や県などは18日、被害男性を伴い現地確認した。両腕などを爪で引っかかれて軽傷を負った男性は「シャーッと、ものすごいスピードで斜面を駆け降りてきて、覆いかぶさるようにして襲われた」と恐怖を語った。

 男性によると17日午前10時ごろ、イノシシのわなを確認するため入った山で被害に遭った。わなのある地点から約30メートル離れた斜面の下に着いたとき、わなの方から「ギャー、ギャー」という鳴き声が聞こえた。目を向けるとクマが顔を出し、斜面を一気に駆け降りてきた。

 逃げる間はなかった。男性は持っていた木の棒(長さ80センチ、直径4センチ)でクマの頭辺りを一撃した後、自分の頭をかばうようにしてしゃがみこんだ。クマは男性の後ろから覆いかぶさり、腕などを引っかいた。衝撃で眼鏡が飛んだ。男性が大声を上げながら耐えていると、間もなくクマは逃げていった。

 クマは体長約1メートル。「この山で20年以上猟をしているが、クマは見かけたことがなかったので驚いた」と、現地確認をした市や県の担当者たち8人に説明した。当時、猟銃は持っておらず、わなの道具を入れたリュックを背負っていた。上着の両腕部分が自分の血で真っ赤になったが、「リュックを背負っていたので大けがにならなかった」と話す。

#桜川市 #狩猟 #ハンター #イノシシ