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これは、アライグマを捕獲するため、桜川市農林課有害鳥獣対策室から貸し出しを受けた小型箱罠です。

お友達の畑に小さなアライグマが出没するようになったと聞き、捕獲するためのお手伝いを始めました。
市の制度は、無料で箱罠は貸し出しますが、捕獲した場合にトドメを刺すこと、死体の処理についても市民にやってもらうということになっております。
一般市民としてはハードルが高いので、ボクが止め刺し(トドメを刺すこと)などをお手伝いする予定です。ええ、あくまでも市民にやってもらうんですけどお手伝いはするということで。

アライグマなど害獣につき、気になることがありましたら、農林課有害鳥獣対策室やお近くのハンターにご相談ください。
猟期に入るのが11月15日からなので、それまでハンターが鉄砲を撃ったりはできませんが、小型箱罠を貸し出す制度以外にも制度があり、説明してくれます。対策室やハンターに事前に相談していると、猟期に入ってすぐに対応してくれることもありますし、対策室では専門業者を紹介することもできます。

アライグマについては何度か書いたことがありますが、甘い果実だけでなくいろんな農産物を荒らします。そして非常に凶暴で人間の子どもにも襲いかかってきます。「アライグマ 爪」とかでググってみると、異様に長い指と爪が出てきますが、人間の指のように細かな作業ができるうえ、爪は深く食い込んできます。顔は似てますがタヌキとは全然違うんです!もちろん噛みついてきますよ。バイ菌も持ってるし、ダニなんかも持っています

たとえば、揚妻芳美さんという研究者が書いた論文「愛知県におけるアライグマ野生化の過程と今後の対策のあり方について<哺乳類科学 44 (2), 147-160, 2004日本哺乳類学会>」には、
(略)アライグマは狂犬病やジステンバー,アライグマ回虫など,野生生物や家畜,あるいは人に感染性のある病気を保有していることがある(略).そのため,北米ではアライグマ専門の捕獲業者に捕獲を請け負わせたり(略)
という記述があり、噛みつかれたり、爪で引っかかれると恐ろしいモノが人体に入ってくる可能性があり、捕獲することが非常に難しいことが分かります。

さらに、「鎌倉市内の一寺院におけるアライグマの侵入防止工事と葉内容物分析〔ペストロジー 22(1):13-l4 (2007)〕」という論文では、歴史的建造物にも被害を与えるのがアライグマであることが書かれており、重要伝統的建造物群保存地区のある桜川市にとって他人事ではありません。

長くなりましたが、有害鳥獣を放置していると、愛するまちが住めなくなってきます。もちろん、懸命に生きているだけで動物に悪意はないから、気の毒ではありますが。でもどこかで線を引くしかお互いが生きていく道はありませんからね。気付いたらただちに手を打ちましょう!

ボクが取り敢えず対策室に相談してみるとか、お手伝いできることはやりますから、気軽にご連絡ください。
桜川に移住して、せっかく狩猟免許や空気銃所持許可を取ったり、市から個人捕獲の許可をもらったりしたのだから、なにかお役にたてれば幸いです。

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